あはき師のための災害支援入門

 

日時:2017年1月29日(日)13:00~14:30

会場:東京医療福祉専門学校(八丁堀駅徒歩1分)

講師:三輪正敬先生(災害鍼灸マッサージプロジェクト代表)

 

日本は毎年のように自然災害が発生し、その度に災害支援の団体やボランティアが現地で活動しています。今回は我々あはき師がその現場でどういった支援が出来るのかをテーマとして、災害鍼灸マッサージプロジェクト代表で東日本大震災・平成27年9月関東・東北豪雨・熊本地震で現地ボランティアの活動をしている三輪正敬先生にご講演頂きました。

 

被災地で活動しようとする場合、現地の行政の「受援力」がカギとなります。全国各地からやってくるボランティアの数が多くても、被災地でその人員を適材適所に配置していく体制が整わなければ、結果として現場の混乱を招きます。「助けたい」「支えたい」、そのために何が出来るかの答えは無限にありますが、I can help you.よりもMay I help you?(何かお手伝い出来る事はありませんか)と、被災地域のニーズや受援力を加味して活動していく事が大切です。それはあはき師にも同様に言える事であり、今現地はどんなニーズがあるかを考えて行動し、自己満足だけで終わる事のない支援をしかも継続して行う事が必要となります。

 

 被災地支援活動についてはQ&Aで行われました。あはき師の現地での活動の仕方や組織だった継続的な支援の必要性、他の医療職との連携の仕方の講義がありました。被災者だけでなく、被災行政機関で過酷に勤務する職員さん達の健康面でのサポート(感染症・関連死の予防など)や、医師・保健師とのパイプ役を果たす事が出来るあはき師は、今後の被災地支援でも大きなニーズとなるでしょう。

 

活動報告や講演記録などは「災害鍼灸マッサージプロジェクト」のHPもしくはFBで詳細に掲載されいますのでご覧下さい。